チャイルドマインダー資格取得と将来性
英国発「チャイルドマインダー」資格
働く母親にとって子どもを預けるなら、保育士や保育ママ、ベビーシッターなどがまずパッと思い浮かぶはず。最近、これらに加えて「チャイルドマインダー」という資格が注目を集めつつあります。
チャイルドマインダーは、保育ママの保育形態と同じく「家庭的保育」で、0歳~12歳までの子どもを対象として、保護者の子育て方針に沿ってきめ細やかな保育を行う職業の人を指します。
チャイルドマインダー発祥の国、イギリスでは70年以上の歴史があって、家庭外保育を必要とするイギリスの国民の7割以上の子育て家庭が利用しているといわれています。
たとえば、1名のチャイルドマインダーで対応できる子どもの数は、年齢によって1~4名までと厳しく決められています。少人数保育だからこそ、安心して過ごすことができ、子どもの個性に合わせたきめ細やかな対応ができるようになっています。
現在、英国チャイルドマインダーを養成するNCMA, Japanでは、養成講座を卒業したチャイルドマインダーは全国に約2万人いるとのこと。
特に最近、日本では保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、看護師資格保有者らがスキルアップを目指して、チャイルドマインダーに転身しているのをはじめ、子育て経験者や子どもが好きな人にも人気の高い資格となっているようです。この資格の詳しい説明は上記でご覧いただけます。
チャイルドマインダー発祥の地はイギリスで、「国家職業基準資格(NVQ)」として認定されています。
日本では、1995年に出来たばかりの資格でNPOや協会の認定資格となります。
チャイルドマインダーは仕事に出ている両親の代わりに、自宅やお客様の家で必要な時間だけ子どもの世話をする仕事です。
もちろん、保育に関連することなら何でも行うようです。
例えば親の育児相談や育児の役割分担をしたりすることもあります。
しかし、日本では認知度は低く、同じような資格である保育士の資格のほうが人気はあります。保育士のほうは国家資格となります。
チャイルドマインダー試験は、子供の健やかな成長と発達のために必要となる知識を習得し、実習を通して保育技術を身に付けます。
チャイルドマインダーの資格は日本チャイルドマインダー協会の指定する養成を受講し過程を修了するか日本チャイルドマインダー協会(NCMA,Japan)が行う通信講座を受講することにより取得することができます。
http://www.kateihoiku.org/training/index.html#basic
就職先としては保育園や一般の託児所などが多いようです。
しかしまだまだ認知度が低いということと、比較的簡単に取得することが出来るため、資格の価値としてはそれほど高くないような感じがします。
新卒で保育士の資格を持っている女性なら、保育園にしろ、託児所にしろ、比較的スムーズに就職できるようですが、それ以外の方ですと、チャイルドマインダー資格だけを持っていても正社員としての就職は依然厳しいようです。
この資格を取得することにより、個人で子供の一時預かりなどのサービスを開業することも出来ますが、許認可の問題などもあり、個人が乗り越えなければならない壁は高いようです。
また、個人でそういったサービスを行う場合は、保育園、託児所などと競合しない曜日時間帯、つまり、夜や土日に営業していくほうがニーズは高いので需要にマッチします。
子供を預ける側からすると、実際に子育て経験のある方に面倒を見てもらいたいというのが本音ですので、子育て経験のない方は少し厳しいかも知れません。