４７　「本試験の一週間前」(社労士合格体験談)

本試験の一週間前はかなりバタバタと忙しかったです。

仕事を前倒しでどんどん片付けていきました。

今年も本試験の直前に夏休みを取るためです。

本試験が日曜日なので、水曜日から本試験前の４日間を夏休みにしました。

同僚たちは、私が社会保険労務士の勉強をしていることを知っていましたので、さすがに「夏休みはどこに旅行にいくの？」と聞いてきませんでした。

夕方、書類を整理し机の上をかたづけていると、女性の先輩が、「いよいよだね。仕事のことは心配しなくていいから、がんばってきなよ」と温かい言葉をかけてくれました。

先輩も忙しい時期なのに、その優しい心遣いにとても感謝しました。

私の夏休み中は、妻は息子と一緒に妻の実家に帰りました。

「最後の試験」のために勉強できる環境を作ってくれたのです。

アパートを出る前に妻は、「３年間で今年は全然気合が違ったよ。自信を持ちなよ。もうここまできたのだから、あとは体調だけ気をつけてね。試験の日にむかえにいくからね」と言いました。

「ごめんな。来年の夏休みは必ず海に連れて行くからね」私は心の中でそう思いました。

直前期は、とくに新しいことには手をつけませんでした。

今から新しいことをやるのは効率が悪いですし、不安になるだけだからです。

今まで解いてきた「過去問」、「ミニテスト」、「答練」、「模試」などの復習をやりました。

とくに、自分が何度も間違えた問題をもう一度見直しました。

そして、今まで何度も通読してきた「基本テキスト」を全科目もう一度読みました。

「基本テキスト」は、講義の板書がのりでベタベタとはりついていて、まるで「飛び出す絵本」のようでした。

その「基本テキスト」を、心をこめながら一冊一冊音読していきました。

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