16 「労務管理その他の労働に関する一般常識」(社労士合格体験談)

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一般常識と聞くと、「おっ、それなら俺にもできそうだ。けっこう得意なんだよね、そういう雑学みたいなもの」と考えるかもしれません。

でも、社会保険労務士試験の一般常識はなかなか手ごたえがありますよ。

試験において、「教養」とか「一般常識」なんて少し甘めの名前がついている科目は、実は要注意です。

いままでの試験科目は、1科目で1つの法律からの出題でしたが、「労務管理その他の労働に関する一般常識」はいくつもの法律を勉強します。

雇用に関する法律として、「雇用対策法」や「労働者派遣法」など。

労働条件に関する法律として、「最低賃金法」、「賃金の支払いの確保等に関する法律」など。

女性や福利厚生に関する法律として、「男女雇用機会均等法」、「育児・介護休業法」など。

労使関係に関する法律として、「労働組合法」、「労働関係調整法」などです。

もう頭が痛くなってきましたか?

でも、これらの法律は広く浅く勉強すれば、多少対策がとれるのでまだいい方ですよ。

やっかいなのはここからです。

「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、労働経済や医療・年金等の現状と動向といった「厚生労働白書」などからの出題がされます。

白書とは、国のお役人さんが書いた難しい作文だと考えてください。

勉強しても範囲が広すぎるため、なかなか対策をとりにくい科目だと思います。

私も苦労をしました。

また、本試験ではその場でじっくりと考えて、常識的な判断で正解を選ぶような問題もでたりします。

択一式の難問も受験生を苦しめます。

私は、社会保険労務士試験を受けるようになってから、新聞をよく読むようになりました。とくに年金や医療といった分野は、毎日必ず読むようにしています。

そうした地道な努力が一般常識対策にもなると思います。

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