４９　「本試験当日」(社労士合格体験談)

本試験当日は、５時ごろに目覚めました。

というよりも前日からほとんど眠れませんでした。

２度寝すると寝坊しそうなので、そのまま起きてホテルの部屋の中で「基本テキスト」を見ていました。

その後、ホテルは７時前にチェックアウトし、早めに試験会場のある駅に行きました。

私は駅前のコーヒーショップに入り、少しの時間でもいいから仮眠をとろうと考えていました。

眠気で頭がボーっとしていたためです。

コーヒーショップを見渡すと、こんな早い時間にかかわらず「受験生」がいたるところにいました。

みな真剣な顔つきで最終確認をしています。

「これは自分も眠ってなんかいられないな」と思いました。

「カタカタ。カタカタ。」私の隣のテーブルから音が聞こえてきました。

年輩の男性のコーヒーを持つ手は、緊張感からか震えていました。

「そうだ、俺だけじゃない。みんな試験は怖いんだ」そう思うと、不思議と私の気持ちは落ち着いてきました。

９時少し前に、キャンパスに向かいました。

校門の前には予備校の人たちが「予想問題」を配っていました。これもいつもの光景です。

私は自ら「予想問題」を全部の予備校分もらいに行きました。

みなさんも「予想問題」は必ずもらってくださいね。

「選択式」の試験前に目を通しておくためです。

どの予備校も、プライドをかけて本試験問題をあてにきています。

毎年この予想問題から出題されるのですよ。

全国の受験生が、本試験の直前に見ている問題を取りこぼすことは命とりになります。

私は集合時間である１０時までの１時間弱のあいだに、すべての予備校の予想問題に目を通しました。

だいたいどの予備校も「法改正」を中心に予想問題を作成していました。

でも、自分がテキストでも模試でもみたことがない問題も少しだけ予想されていました。

「こんなの出るのかな？」とも思いました。

全部の予想問題に目を通した頃には、私の頭は湯気がでるくらいフル回転していました。

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