9 「足切りと救済」(社労士合格体験談)

syrarousigoukaku

社会保険労務士試験の特徴は、選択式と択一式それぞれに基準点がある点です。

選択式は各科目5点満点で、3点以上とらなければなりません。

さらに、総合得点で6割から7割ほどとらなくてはなりません。

「げげー。厳しすぎる」なんて思われるでしょう。私もそう思いました。

ただし、受ける年によっては受験生がほとんど得点することができないような難問も出題されます。

難問というよりは悪問といった方がいいでしょうか。

そうした場合は救済措置として、2点以上でも合格できる場合もあります。

私が知る限りでは、健康保険法で1点の救済がありました。

さすがに0点での救済は見たことがありませんが。

そして、択一式でも同様に基準点があり、各科目、それぞれに原則4点以上とらなければなりません。

総合得点も6割から7割です。

つまり、どんなに総合得点で高得点をとったとしても、1科目でも基準点をとれない科目があると不合格になってしまいます。

いわゆる「足切り」です。それが、この試験の難しいところです。まさに1点に笑い、1点に泣くのです。

私も「足切り」に泣かされました。

選択式か択一式で合格点をとれていれば、翌年はとれた人は科目免除にしてもいい気がしますが、そうしたことはありません。

税理士試験では、合格した科目はもう受験しなくてもいいらしいのですが。

社会保険労務士は社会保険や労働関係のプロなので、まんべんなく知識がないといけないからでしょうか?

かなり仕事はできるけれど、年金だけが弱い社会保険労務士がいてもいいと思います。

私は、そういう人けっこう好きですよ。

でも試験では許されないのですね。とほほ。

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