10.我が子の心理カウンセリング(心理カウンセラー合格体験談)

本来親子の間では、その関係上クライエントとカウンセラーにはなりにくいものです。

しかし丁度私が資格を取得した頃、たまたま我が子(小学6年男子)が何らかの悩みを抱えている様子が感じられたので、思い切って本人納得の上でカウンセリングを行ってみました。

カウンセリングの部屋はもちろん二人きりになれる私の仕事部屋。

普段子どもが入ることは少ないので、何となくですがその時点で彼も「目の前にいる人は母親ではなくカウンセラーさんなのだ」という表情になっていました。

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まず第一回目。時間は50分。

クライエントは子どもなので来談者中心療法でじっくり傾聴する事に専念しました。

最初のうちは何か言いたそうな気配はあるもののなかなか言葉にならず体をもぞもぞ動かしたり手悪さをしたりしていました。

いつもの母親の私ならそんな態度にしびれを切らしつい口出ししてしまうところですが、じっと温かくその様子を見守りながらただひたすら言葉が出るのを待っていました。

そして数十分が経った頃、こちらの受容を感じ取ったのか、少しずつ言葉がポロポロと出始めたのです。

そしてそのうち次から次へと湧き出る水のように話しをしてくれたのです。

おそらく自分が話すすべての言葉をこちらがきちんと受け止め共感してくれているという事を肌で感じ取れたからではないでしょうか?

普段の母親の私なら、子どもが自分の意に反したことを喋っていたとしたらつい否定してしまう所があったので、彼にとってはとても癒された瞬間だったのかもしれません。

言葉が出始めたのが開始して35分くらいだったので、1回目は少しだけ心の扉を開いた状態で終了し、2回目以降は話も実にスムーズでカウンセリングも着々と進んで行きました。

息子は毎回のカウンセリングがとても楽しみだったようです。

結局全部で5回カウンセリングを行い息子の悩みも解決し、まずは一件落着となりました。

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