13マンション管理士試験の難しさ(マンション管理士合格体験談)
「マンション管理士試験って難しかったですか?」そう問われることが何度もあります。
その度に私は「はい、かなり難しいです」と答え、その後に「最近のマンション管理士試験は魔境のようですから‥」と付け加えるようにしています。
「最近の」というのは理由のあることで、確かにマンション管理士試験は、初回の平成13年度から合格率の低い難関試験であり、その時の合格点数は50点満点(以下同じ)中、38点で合格率は7.4%、最新の平成24年度試験では、合格点数34点で合格率は9.1%でしたので、上辺のデータだけ見るとそれほど違いは生じていないように思われます。
しかし過去問を紐解いて頂ければすぐに分かると思いますが、問題の難易度(底の深さや広がり)は、初回の問題と最新のそれとでは雲泥の開きがあることにすぐに気付かされます。
また「魔境のよう」と私が感じるのも理由のあることであり、この試験に合格するために勉強すべき試験範囲がとても広いです。
例えばマンション管理士試験に過去出題された法律だけを例にとって見てみても、民法や区分所有法、マンション管理適正化法といったマンション管理に関する重要法令のほかにも、建替え円滑化法、被災区分所有法、民事訴訟法、民事執行法、破産法、建築基準法、消防法、水道法、下水道法、浄化槽法、都市計画法、不動産登記法、宅建業法、警備業法、郵便法、車庫法など聞いたこともないような名称の法律がずらっと並びます。
毎年、これら全ての法律から設問が出る訳ではありませんが、少なくとも過去に出題された問題についてはきちんと正答を導き出せるよう勉強を行わなければなりません。
また、特に近年の出題に顕著な傾向なのですが、問題が重箱の隅をつつくような細かい知識や(マンション管理業界に職を得ている私から見ても)どうでも良いような知識を求める出題が多すぎると感じます。
試験に挑むからには合格を勝ち取らなければなりません。
魔境に踏み込んで、そこに迷い込んでしまうことのないよう、制度や仕組みの「幹」を把握し、それを方位磁石として、合格という名の出口を見つけて下さい。
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TAC
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