2.マンション居住と管理のこと(マンション管理士合格体験談)

日本におけるマンションの供給戸数は600万戸を超えており、日本の人口の1割超の人はマンションで生活を営んでいます。

街を歩いてみてもマンションは至るところに立地しており、中には30階を超えるタワーマンションや1棟の建物で数百の戸数からなる大型マンションなども普通に目にする時代となりました。

人々がマンションに住みたいと思う理由は何でしょうか。

高層階における眺望の素晴らしさが理由の場合もあるでしょうし、シアタールームやジムなどの共用設備が充実していることに魅かれる場合もあるかも知れません。

近所付き合いが煩わしいという理由でマンションライフを選択する場合もあるかも知れませんし、間取りがコンパクトで、お一人暮らしの方や夫婦のみといった家族の人数が少ない世帯の方に合った生活スタイルということも理由の一つかもしれません。isogasii

戸建て住宅と比較した場合のマンションの住まい方の特徴に「管理」という問題があります。

基本的にワンオーナーの戸建住宅とは異なり、誰がどのようにマンションの「管理」を行っていくかということが非常に大きな問題となってきます。

マンションはコンクリートの壁・床・天井を隔てて隣の住戸と隣接しており、一つの建物や各設備を居住者の方が共同で使用するという居住形態です。

なお、マンションの各お部屋のことを専有部分と呼び、お部屋から一歩外に出て、専有部分以外のスペースのことを共用部分と呼びます。

この共用部分は、お部屋のオーナーである各区分所有者全員で構成される管理組合という組織が管理の責任を負います。

建物の管理を行うためには当然お金が必要となります。

この建物を日常的に管理していくために徴収されるお金が管理費であり、建物の計画的な修繕工事のために蓄えられるお金が修繕積立金と言います。

管理組合の側から見ると、管理組合は管理費というお財布と修繕積立金という貯金を活用して、マンションの共用部分を適正に管理していくことが求められます。

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