4.マンション管理士の受験を思い立つ(マンション管理士合格体験談)

私はマンションの管理会社に勤めていますが、去年マンション管理士試験に合格するまでは、当たり前の話なのですが、マンション管理士の資格を持っていませんでした。

私がマンションの管理会社に就職したのは、5年ほど前のことで、会社に入社した時点では不動産に関する資格は何も取得していませんでした。

従ってしばらくは無資格のまま、マンション管理の仕事をしていました(これは別に法律に違反した状態ではありません)。

マンションの管理会社に就職してから1年目に管理業務主任者というマンション管理会社のいわゆるフロントと呼ばれる職種の人にとっては必須となる資格を取得しました。so-syarumedhiaa

管理業務主任者の資格は毎年合格率が20%前後であり、マンション管理士の合格率は8%前後で推移しています。

仕事をしていて必須業務となる重要事項説明や管理事務の報告、管理委託契約書への記名押印等は管理業務主任者しか行うことができない独占業務です。

管理会社のフロント社員は資格がないとこれらの独占業務ができませんので、会社からは有言無言の圧力がかかります。

また資格がないと半人前とみなされますので、業務の合間を縫って、必死で勉強を行います。

このようにマンション管理会社に勤めていると、多くの従業員が管理業務主任者資格の取得に励みます。

一方、マンション管理士の資格の場合、管理業務主任者よりも数段難易度が高く、よりひねった問題が出題されます。

そのため、マンション管理士は、管理業務主任者より長い勉強時間が必要になる反面、独占業務がありませんので、これを取得するということに対する直接的なインセンティブが働きにくいという一面があります。

またこれはマンション管理会社にもよりますが、管理業務主任者の資格は多くの会社において資格手当がつきます。

私が勤めていた会社では月1万円が出ていました。

しかしマンション管理士には資格手当が付きませんでしたので、金銭的な面でもインセンティブが働きにくかったです。

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